ミニマリズムの生活への一歩。過剰消費を避けるためのアドバイス集
モノの減少で心地よい空間を目指す
「買う予定がなかったのに、また同じものを買ってしまった……」という経験はよくあるかもしれませんね。このような購買行動が積み重なると、部屋中に物があふれてしまいます。しかし、ミニマリズムの原則に従って行動することで、このような状態から脱却可能です。
今回は、ミニマリズムを取り入れ、物を減らしてすっきりとした生活を送るためのヒントを紹介します。このアドバイスが、日々の迷いやストレスを減らし、快適な毎日を送る手助けになればと思います。
ミニマリストとは何か？
一般的に「必要最小限の物で生活する人」とされるミニマリストですが、その真意はもっと深いところにあります。不要な物を持たないことによって、自分にとって本当に必要な物が何かに気付くことができ、それがより充実した生活へと繋がります。つまり、ミニマリストは「自分にとっての豊かさを理解している人」と言えるでしょう。
ミニマリスト生活で削減できるもの：
過度な消費
物への敏感さが増すミニマリストは、本当に必要な物以外は購入しなくなります。結果として、買い物の回数が減少し、無駄な消費を減らすことができます。また、買い物へ行く労力や何を買うかで悩む時間も削減されます。
部屋の散乱
物が少ないミニマリストの家は、空間に余裕が生まれます。使った物を元に戻す作業が容易になるため、努力をせずとも部屋を綺麗に保つことが可能です。
家事の時間
服やタオルの数を限定することで、洗濯時間を短縮し、食器や調理器具を限定することで、料理時間を減らすことができます。ミニマリストの生活様式を採用すると、持ち物が少ないことから家事に費やす時間が減り、結果として長い家事作業から自由になることができます。
人間関係の悩み
周囲の物が整理されると、必要な情報の選別が容易になり、それによって目が肥え、必要な人間関係も見直すことができます。結果として、人間関係で悩む時間も減少します。
本当にやりたいこと
不要な物を手放し、物事が整理されると、内面に目を向ける時間が増え、本当に求めていることややりたいことが明確になります。その後は、より軽いフットワークで行動に移すことが可能です。
ミニマリズムを目指すための整理リスト
メイクポーチの内容…化粧品や小物など
物を整理する際は、小さなカテゴリーから始めると良いでしょう。毎日使用するメイクポーチから始めてみてはいかがでしょうか？中身をすべて取り出し、使用頻度に応じて整理してみましょう。月に1度も使わないアイテムは、処分するか、化粧品の買取サービスを利用して手放すのも一つの方法です。
クローゼット…衣類・靴・バッグなど
2年以上着用していない衣類は、恐らくこれからも着る機会はないでしょう。一つ一つ着る機会があるかどうか、現在の自分に合うかどうかを検討してみましょう。衣類と一緒に、靴やバッグも見直すと良いですね。不要になった衣類は、寄付する、またはアパレルブランドが行うリサイクルプログラムに参加するという選択もあります。これにより、シンプルな生活を送るだけでなく、社会貢献もできます。
キッチンアイテム…食器・調理道具など
衝動買いした食器や調理道具は、使い心地が思っていたものと違うことがあります。使っていない食器や調理道具は、実際に必要かどうかを見極めることが大切です。1週間で使わなかったものは、再考する価値があるかもしれません。
書棚…書籍・雑誌・過去の学習資料など
一度読んだきりで再び手に取ることがない本や雑誌、使い終わった教育資料など、不要になったものは多いです。「また読むかもしれない」と思っても、本棚のスペースは限られています。本を1冊ずつ比較して、本棚に収めるべきかを決定しましょう。不要になった本は、古本買取やリサイクルに出してスペースを有効活用します。
クローゼットと収納スペース：思い出のアイテムを保管
古い写真や子供の作品など、大切な思い出の品がクローゼットや収納スペースを圧迫していませんか？重要なものであっても、所有する量が必ずしも生活の質を向上させるわけではありません。これらのスペースを他の用途に活用できれば、居住エリアが広がり、生活の満足度が向上するかもしれません。思い出の品であっても、必要性を見極めることは有意義です。ただし、大事な記念品の処理に際しては急がないことが肝心です。後悔の余地を残さないよう、時間をかけて検討しましょう。
ミニマリストになるための三つの心得
物の流入に敏感に
物を手に入れることは簡単ですが、手放す際には大きな労力が必要です。物を減らした後は、新たに購入する基準を厳格に設定し、物の流入に敏感になることが重要です。
迷ったら買わない
購入を迷っている時は、大抵、衝動的な欲求からです。衝動買いは無計画な物の増加の一因です。迷ったらその場で購入せず、家に帰ってからじっくり考えましょう。
二つ目の購入を避ける
既に持っているものを再び購入しようとする場合、購入行為そのものが目的になっているかもしれません。既存の物が使える間は、新たに購入しないようにすると良いでしょう。
空間の余白を楽しむ
ミニマリストは、空間の余白の美しさを知っています。壁や棚の余白を眺めるだけで、心が落ち着きます。余白を保つためには、物を少なく保つことが必須です。「買わない」よりも「余白を楽しむ」ことを意識すると、ミニマリズムを維持しやすくなります。
1in1outの原則を守る
「1in1out」は、新しく物を1つ購入したら、同じ種類の古い物を1つ手放すという方法です。特に衣服の管理に適しています。この方法により、収納スペースが一定に保たれ、余白も維持できます。
過剰なストックは避ける
必要以上のストックは、スペースの無駄遣いです。基本的にストックは1つで十分です。お店が近ければ、ストックを持たない選択も可能です。
デジタル化を進める
空間を広く使うためには、デジタル化が有効です。本や写真をデジタル化すれば、物理的なスペースをとりません。音楽や映画も、サブスクリプションサービスを利用すれば、CDやDVDを保持する必要がありません。
他人の真似に注意する
SNSなどで見る魅力的なミニマリストを真似するのは有益ですが、全てを真似る必要はありません。自分に合わないと感じたら、それを忘れる勇気も大切です。
ミニマリストを目指す最終目的は、「自分だけの豊かさを追求し、高い満足度の生活を送ること」です。自分に合ったペースで実践を進めましょう。
