春の京都は、まさに絶景の宝庫。
歴史ある街並みに桜が咲き誇る光景は、日本でも屈指の美しさを誇ります。この記事では、2025年の最新情報をもとに、京都で本当におすすめできる桜の名所を厳選してご紹介。
ライトアップや穴場スポット、アクセスの良い場所、そして撮影のコツまで、知ればもっと春の京都が好きになる情報をたっぷりお届けします。今年の春は、カメラとお弁当を持って、桜の都・京都を満喫しに行きませんか?
- 清水寺:桜の海に浮かぶ舞台の絶景
- 円山公園:京都一有名なしだれ桜
- 嵐山・渡月橋:桜と自然美のフォトジェニックな景色
- 二条城:世界遺産を彩る華やかな桜
- 平安神宮:庭園と桜が織りなす和の美
- 大原野神社:地元民に愛される静かな花見スポット
- 宝ヶ池公園:子ども連れにも安心の広々空間
- 醍醐寺:豊臣秀吉ゆかりの隠れた花の名所
- 雲龍院:静寂の中に咲く品格ある桜
- 妙顕寺:知られざる桜と建築美の融合
- 哲学の道:思索と風景が交差する桜ロード
- 鴨川沿い:川風と共に歩く春の風情
- 白川南通:石畳と柳、そして桜の調和
- 北野天満宮参道:学生の聖地に咲く春の彩り
- 高瀬川沿い:町中にひっそり流れる桜の回廊
- 円山公園:夜に浮かぶしだれ桜の幻想
- 高台寺:庭園と桜が織りなす光のショー
- 二条城:プロジェクションマッピングと桜の融合
- 清水寺:夜の舞台に広がる光の桜景色
- 平安神宮:朱色の社殿とピンクのライトアップ
- 桜の見頃時期と混雑ピークの傾向
- 花見弁当と京都グルメのおすすめ店
- 京都駅からのアクセスが良いスポット
- 早朝花見のすすめとその魅力
- 写真好き必見!ベスト撮影スポットとテクニック
- まとめ
清水寺:桜の海に浮かぶ舞台の絶景
京都を代表する観光名所・清水寺は、春になると一面に広がる桜が見事な景色を作り出します。特に本堂の「清水の舞台」から見下ろす桜の海は圧巻で、まるで空中に浮かんでいるかのような不思議な感覚を味わえます。桜の種類はソメイヨシノやヤマザクラを中心に約1,000本。3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎え、多くの観光客がその絶景を求めて訪れます。
清水寺は高台に位置しており、春風とともに舞う花びらがとても幻想的。朝早く行けば比較的人が少なく、静かな時間の中でゆっくり桜を楽しめます。また、清水寺の近くには産寧坂や二年坂といった趣のある古道もあり、桜の風景と一緒に和の情緒を堪能できます。
アクセスは京都駅から市バスで約15分、「五条坂」バス停から徒歩10分ほど。混雑を避けたい場合は、平日の午前中がおすすめです。桜だけでなく、周辺の土産物屋や甘味処も魅力的で、花見と一緒に京都の味覚も楽しめますよ。
円山公園:京都一有名なしだれ桜
京都の桜といえば「円山公園のしだれ桜」と言われるほど、その存在感は圧倒的です。園内の中央に立つ一本の大きなしだれ桜は、樹齢90年以上。枝を大きく広げ、春になると滝のように咲きこぼれる桜の姿は見る者を魅了します。「祇園しだれ桜」とも呼ばれ、毎年多くの人がその美しさを一目見ようと訪れます。
見頃は例年3月下旬から4月上旬。夜にはライトアップも行われ、昼間とはまた違う幻想的な雰囲気が楽しめます。ライトに照らされたしだれ桜は、まるでスポットライトを浴びた舞台女優のような存在感。写真映えするスポットとしても人気です。
円山公園は祇園の八坂神社に隣接しており、アクセスも良好。京都駅から市バスで「祇園」バス停下車すぐ。周囲には伝統的な街並みやおしゃれなカフェも点在しているので、桜を見ながらのんびり散策するのもおすすめです。
嵐山・渡月橋:桜と自然美のフォトジェニックな景色
嵐山エリアは、春になると山々が淡いピンク色に染まり、渡月橋を中心に桜と自然が織りなす壮大な景観が広がります。特に渡月橋の上から見る山並みと川辺の桜は、京都の春を象徴する風景として有名です。ソメイヨシノやヤマザクラなど、周辺には約1,500本以上の桜が咲き誇ります。
中之島公園をはじめ、桂川沿いの遊歩道には花見客の姿が多く見られ、シートを広げてお弁当を楽しむ人々の姿も春の風物詩です。観光列車「嵯峨野トロッコ列車」からも桜の風景が楽しめるので、乗車体験もおすすめ。
また、嵐山エリアには天龍寺や竹林の小径などもあり、桜と合わせて見どころが豊富。京都駅からはJR嵯峨野線で約20分、「嵯峨嵐山駅」下車すぐとアクセスも良好。春の一日をたっぷりと楽しめるスポットです。
二条城:世界遺産を彩る華やかな桜
世界遺産である二条城は、春になると美しい桜の名所としても知られています。城内にはソメイヨシノやしだれ桜、山桜など約300本が植えられており、歴史的な建造物と桜のコラボレーションが訪れる人々を魅了します。
特に見どころは庭園内のしだれ桜。樹形の美しさと可憐な花が印象的で、散策しながら自然と文化を同時に楽しめるのが二条城の魅力です。毎年春には「桜まつり」や夜間ライトアップも行われ、夜桜を見ながら歴史ロマンに浸ることができます。
また、城内はバリアフリー対応も整っており、高齢の方や小さなお子様連れにも優しい設計。京都駅からは地下鉄で約15分、「二条城前駅」下車すぐとアクセスも抜群。文化と自然の融合を味わえる貴重な体験ができる場所です。
平安神宮:庭園と桜が織りなす和の美
朱色の大鳥居と優美な社殿で知られる平安神宮は、境内の「神苑(しんえん)」に咲く桜が見事なことで有名です。特に「紅しだれ桜」は色濃く、優雅な曲線を描く枝と相まって、絵巻物のような美しさがあります。
神苑には東西南北にそれぞれ庭園があり、どこも見応えがあります。東神苑の池に映る桜は「鏡桜」とも呼ばれ、風のない日は水面に完璧な桜が映り込む幻想的な光景が広がります。人混みを避けるなら開園直後が狙い目で、静かに桜を堪能できます。
平安神宮までは、京都駅から市バスで約30分。「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ。周辺には京都市美術館やロームシアターもあり、花見と一緒に文化的な一日が楽しめます。
大原野神社:地元民に愛される静かな花見スポット
大原野神社は「京都の小さな春日大社」とも呼ばれる静かな神社。西京区の山あいにあり、地元の人々から深く親しまれています。春には境内に約200本の桜が咲き、特に参道沿いの並木が見事。観光地の喧騒から離れて、ゆっくりと桜を楽しみたい人にぴったりの場所です。
神社の周囲には竹林や田園風景もあり、心がほっと落ち着く自然の中でのお花見が魅力です。また、大原野神社は縁結びや子宝の神様としても知られており、桜の中でお参りすればご利益もありそうですね。
アクセスは少し不便ですが、その分観光客が少なく穴場的存在。阪急「東向日駅」からバスで約20分、「南春日町」下車後徒歩10分ほどです。周辺にはおいしい和菓子屋さんもあるので、散策ついでに立ち寄ってみてください。
宝ヶ池公園:子ども連れにも安心の広々空間
宝ヶ池公園は京都市左京区にある大型の都市公園で、自然豊かでのびのびとした雰囲気が魅力です。春になると公園内の遊歩道沿いに桜が咲き、池の周囲や広場に咲く花々とともに、穏やかな時間を過ごせます。子どもを連れたファミリーにもぴったりの場所で、遊具や芝生広場、サイクリングコースも整備されているため、一日中飽きずに楽しめます。
桜は主にソメイヨシノで、例年の見頃は3月下旬〜4月上旬。池の周りを囲むように咲く桜を眺めながらのんびり歩くだけで、日頃の疲れもすっと癒されます。特に早朝や夕方は人も少なく、静かに桜を楽しみたい人におすすめです。
アクセスは地下鉄「国際会館駅」から徒歩約10分。駅近ながら自然もたっぷりで、遠足気分で行けるのも魅力。近くには京都府立植物園や京都コンサートホールなどもあり、お花見ついでに文化施設を楽しむプランも◎です。
醍醐寺:豊臣秀吉ゆかりの隠れた花の名所
醍醐寺は「花の醍醐」としても知られる桜の名所。あの豊臣秀吉が晩年に「醍醐の花見」を行ったことで有名です。境内にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、しだれ桜など約1,000本以上が植えられており、京都でもトップクラスの規模を誇ります。
見どころは三宝院庭園や霊宝館周辺の桜。特に霊宝館のしだれ桜は優美な枝ぶりで、写真撮影にも人気です。また、上醍醐エリアに登ると山桜とともに京都市内の景色が一望でき、少しハードな登山と引き換えに最高の景観が味わえます。
桜の見頃は例年3月下旬〜4月上旬で、桜まつり期間中には特別公開やライトアップも実施されます。アクセスは京都市営地下鉄「醍醐駅」から徒歩約10分。駅から近いのに、自然と歴史をたっぷり感じられるおすすめの穴場です。
雲龍院:静寂の中に咲く品格ある桜
雲龍院は東山エリアの泉涌寺の塔頭のひとつで、観光客が比較的少ないため、静かに桜を楽しみたい人にぴったりのスポットです。境内はこぢんまりとしていますが、美しい庭園と落ち着いた建築があり、まさに“和の美”を感じられる場所です。
桜の本数はそれほど多くありませんが、しだれ桜や山桜が建物と調和し、絵になる風景を作り出します。特に「しきしの窓」越しに見る桜は、まるで額縁に入った日本画のよう。畳に座って、抹茶を飲みながら眺める桜は格別です。
また、観光客が少ないため、写真撮影にも集中しやすく、自分だけの時間を持てるのも魅力。京都駅からは市バスで「泉涌寺道」下車後、徒歩約10分。混雑を避けたいけれど美しい桜を楽しみたい、そんな人におすすめの名所です。
妙顕寺:知られざる桜と建築美の融合
妙顕寺は京都市上京区にある日蓮宗の大本山で、意外と知られていない穴場的な桜スポットです。境内は静かで広々としており、春にはソメイヨシノやしだれ桜が本堂や山門と美しく調和します。特に本堂前の桜は、朝の光を受けて輝く様子が見事で、地元の人からも密かに愛されています。
桜の本数は多くはありませんが、その分一つひとつの木が大切に手入れされており、どこか品のある雰囲気。庭園や石畳とともに、まるで時代をさかのぼったかのような風景が広がります。静かな空間でゆったりとお花見を楽しみたい人にぴったりです。
アクセスは地下鉄「今出川駅」から徒歩約10分。近くには同志社大学や京都御苑もあり、春の散策コースとしてもおすすめです。観光客で賑わう場所とは違い、本当に落ち着いて桜を見たい人にこそ訪れてほしいスポットです。
哲学の道:思索と風景が交差する桜ロード
哲学の道は、銀閣寺から南禅寺へと続く約1.5kmの小道で、春になると約400本の桜が並び、まるでピンクのトンネルのような景色が広がります。桜の時期には、運河沿いの遊歩道をのんびり歩くだけで、日常の喧騒を忘れられるような癒しの時間が流れます。
かつて京都大学の哲学者・西田幾多郎がこの道を散策しながら思索を深めたことから「哲学の道」と名付けられました。そんな歴史ある道を、春風とともに桜を感じながら歩けば、自然と心も穏やかになるはずです。
道中にはカフェや手作り雑貨店もあり、休憩をしながらゆっくり桜を楽しむことができます。見頃は3月下旬〜4月上旬で、朝早くなら人も少なくおすすめ。アクセスは市バス「銀閣寺道」から徒歩すぐです。時間を忘れて歩きたくなる、そんな桜の小道です。