あなたは正しく使えてる？「夫人」と「婦人」の意味と使い方を徹底解説！

日本語には同じ読み方をする言葉がいくつもありますが、「夫人」と「婦人」もその一例です。どちらも「ふじん」と読み、女性を指す言葉ですが、実は意味や使い方に違いがあります。

「○○夫人」と聞くと、偉い人の奥様をイメージする方もいるでしょう。一方、「婦人服」や「婦人科」などの言葉は、日常生活でもよく目にします。では、「夫人」と「婦人」の違いは何なのか？どんな場面で使い分けるべきなのか？本記事では、それぞれの意味や使い方の違いを詳しく解説します。

1. 夫人とは？意味と使い方を解説

「夫人」とは、目上の人の妻を敬って呼ぶ言葉です。特に地位のある人の配偶者を指すことが多く、格式のある表現として使われます。一般的な会話の中ではあまり使われませんが、公的な場や正式な文書では頻繁に登場します。

また、単に「夫のいる女性」という意味ではなく、
尊敬のニュアンスが込められた言葉である点が特徴です。

「夫人」は以下のような場面で使われます。

地位のある人物の妻を指す場合
- 「総理夫人」（首相の妻）
- 「社長夫人」（社長の妻）
- 「大統領夫人」（大統領の妻）
目上の人の妻を丁寧に呼ぶ場合
- 「鈴木夫人にお会いしました」（鈴木さんの奥様に会った）
- 「田中夫人が主催するパーティーに参加しました」（田中さんの奥様が開いたパーティーに参加）

一般的な夫婦には使わない
- 例えば、知人の奥様を「〇〇夫人」と呼ぶのは不自然です。普通は「奥様」や「〇〇さんの奥さん」と言います。
「夫人」は夫の姓を伴うことが多い
- 例えば、「田中夫人」と言えば「田中さんの奥様」を指します。ただし、現代では夫婦別姓も増えているため、適切な表現かどうか考慮する必要があります。

「婦人」とは、成人女性全般を指す言葉です。結婚しているかどうかに関係なく使われ、
単に「女性」を意味する場合が多くあります。

また、「婦人」は比較的かたい表現で、公的な場面や特定の名称で使われることが一般的です。

「婦人」は、以下のような言葉の中でよく使われます。

女性に関する名称として使われる
- 「婦人服」（女性向けの服）
- 「婦人科」（女性特有の病気を診る診療科）
- 「婦人雑誌」（女性向けの雑誌）
女性の社会活動に関連する表現
- 「婦人会」（地域の女性たちが集まる団体）
- 「婦人運動」（女性の権利や社会進出を目的とした運動）